旧軽井沢銀座から旧三笠通りを少し入ったところにある天ぷら専門店「天布良 万喜(まき)」。旬の野菜と新鮮な海の幸を、この道一筋の板長が匠の技で、“サクサク、やさしい味わい”に仕上げて提供してくれます。昭和34年創業の行列のできる店。軽井沢の達人も、ふらっと立ち寄り、舌鼓を打ちます。
カウンター席もあるので、一人でも気軽に立ち寄れる
店内に入ると、小上がりの座敷とテーブル席、そしてL字型カウンター席がお出迎え。一人でも気軽に立ち寄れますし、カウンター席なら職人の技を目の前で堪能できます。お寿司もそうですが、ネタが美しい所作で調理される様子を見るのも食事の楽しみの一つ。さらに天ぷらのいい香りが顔を包むように広がります。それでは、軽井沢の達人の食レポをどうぞ!
メニューは、天ぷら定食や天丼、かき揚げ丼や、お椀、お新香の付いたお昼のサービス天丼など。他に、野菜の天ぷらなどの単品や盛り合わせもあります。こぢんまりとした、とても品のいい天ぷらです。
軽井沢で採れた新鮮野菜に豊洲直送の魚介。それを甘めのタレで食す
さて今日は、どうしよう。定食にするか、いくつか単品を選んでビールにアテるか…。いやまて、この店は丼物のコスパが素晴らしい。よし、決めた! 「お昼のサービス天丼」に「春の山菜の天ぷら」にしよう。
実は、店の前に立った時点で、もうお腹が「グーっ」って鳴っていた。何しろ、その時点で香ばしい胡麻油と出汁の香りが鼻腔をくすぐったのだから。以前に食べた“おいしさ”をお腹が覚えているのだろう。
さてさて、やってきたぞ。「お昼のサービス天丼」には、エビ、キス、メゴチ、カボチャ、シシトウが美しく鎮座する。それを万喜さんが代々、引き継いできた秘伝のタレでいただく。濃い目の甘めタレでご飯が進む。魚は東京・豊洲からの直送。衣はサクッ! 魚の身がふわっととろける。言葉もない、旨いに決まっている。
「春の山菜の天ぷら」は、ふきのとう、たらの芽、ぜんまい、こしあぶら、やまうど。サクサクな薄めの衣をまとった新鮮な素材たち。すべて軽井沢および近郊で採れた季節の新鮮野菜だ。揚げたての甘さの中にほんのりと苦みが広がる。素材の味がしっかりしているので塩じゃ負けちゃう、タレだタレ。香り豊かで、目を閉じれば、青々とした樹々に囲まれた小川のそばにいる自分が見えてきた。
天ぷら専門店ならではの奥深い味。リピート間違いなし!
「天ぷらは蕎麦屋で食べる」という主義の方もおられることでしょう。確かに軽井沢にはおいしい蕎麦屋もたくさんありますが、たまには専門店で食べるのも良いものです。毎年4月中旬~11月までの営業なので気を付けてください。忘れられない味が、また一つ増えますよ。リピート間違いなしです!
天布良 万喜 アクセス
所在地 | 北佐久郡軽井沢町軽井沢586-1 |
電話番号 | 0267-42-2310 |
ランチ | 11:00~15:00 ※夏季は15:00~17:00の間も営業 |
ディナー | 17:00~21:00(L.O.20:30) |
定休日 | 無休 ※11月下旬から4月中旬までの冬季は休業 |
駐車場 | 町営旧軽井沢駐車場(有料)が便利 |
その他 | 完全禁煙 カード使用可 |