熊野皇大神社は、旧軽井沢銀座通りから車で10分ほど、標高1200mに位置する旧碓氷峠の頂上(峠町)に鎮座、参道と本宮の中央を長野県と群馬県の県境が通る全国でも珍しい神社です。また、期間や期日によって異なる、限定の御朱印と御朱印帳が多種あり愛好者に人気となっています。
軽井沢が最も賑わう7月、8月のハイシーズンは交通規制があるため神社へのアクセスが少し面倒なことになります。そのあたりも含めながら、主に長野県側の「熊野皇大神社」についてご紹介したいと思います。
※群馬県側は名称が異なる別の宗教法人「熊野神社」です。
歴史
日本武尊(ヤマトタケル)が建立したと伝わる古社である。
社伝によれば、ヤマトタケルが東征の帰路で碓氷峠に差し掛かった際、濃霧が生じて道に迷った。この時に一羽の八咫烏が梛の葉を咥えて道案内をし、無事に頂上に着いた事を感謝して熊野の神を勧請したのが熊野皇大神社の由来だとされる。
社格など
山奥の小さな神社ですが熊野皇大神社(長野県側)は、いくつかの社格を持ちます。
- 和歌山県の熊野三山、山形県陽市の熊野神社と並び「日本三大熊野」と称される。
- 神社庁より全国で4社しかない特別神社の指定を受けている。
- 軽井沢町の総氏神。
長野県が熊野皇大神社、群馬県が熊野神社
元は1つの神社であったが、第二次世界大戦後に宗教法人法が制定された際、都道府県ごとに宗教法人の登記が必要となったため、長野県を熊野皇大神社、群馬県を熊野神社として2つに分社、宮司さんも2人となった。本宮前にある賽銭箱までもが別々となっています。
参道と本宮の中央が県境
社殿は3つ
社殿は3つあり、長野側が那智宮、真ん中が本宮、群馬側の新宮で、それぞれ別々の神が祀られている。
本宮 祭神:伊邪那美命、日本武尊
那智宮 祭神:事解男命
新宮 祭神:速玉男命
御朱印
通常の御朱印
6月と12月に授与される「八咫烏朱印 輝」
毎日30体限定の「飛び出すしなの木神社」
樹齢1000年の「しなの木」
専用駐車場と茶屋の駐車場
熊野皇大神社の専用駐車場(無料)は参道の両脇に5台✕2ヶ所の合計10台あります。混雑する時期、時間帯で満車の場合は、近隣の飲食店(茶屋)で飲食(力餅とお茶)すると、その店舗の駐車場が無料で利用できます。
近隣の飲食店(茶屋)
ハイシーズンのアクセス(迂回路)
7月、8月のハイシーズンは旧軽井沢銀座通りが車両通行止めになりますので、期間中は、下図の迂回ルート(万平通り〜ヴォーリズレーン)を利用することになります。