【軽井沢・景観】苔生した庭、浅間石の石塀、落葉松の林

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訪れる人々を魅了する軽井沢の美しさ。それはどこからもたらされ、感じるものなのかを紐解いていくと、大きく育った「モミや落葉松」、多湿な気候が生む「苔」、そしてこの地でしか採取できない「浅間石」の3つの要素に行き着きます。

今回は、3つの要素の基礎的知識や情報に加え、その魅力を存分に味わうことができるスポットをお伝えしましょう。軽井沢の凛とした美しさを体感することで、この自然美の尊さが、よりいっそう理解できることと思います。

1.「落葉松」

千ヶ滝雨宮カラマツ
千ヶ滝別荘地に残る樹齢100年を超える「雨宮カラマツ」

明治16年、軽井沢に入植した雨宮敬次郎によって700万本の落葉松が植林されました。それが現在の軽井沢の深い緑の礎です。明治時代を生きた実業家の雨宮は、軽井沢後に目を付け、ワイン醸造や耕作地造成事業などに挑みますが、ことごとく失敗。それでも諦めない彼は、成長の早い落葉松に着目。開墾不適地を中心に植林を始めるのです。毎年、30万~40万本ずつ植えていき、国の造林奨励も重なって、今度こそ大成功。こうして自然豊かな軽井沢が形成されていったのです。

2.「苔」

苔
浅間石に自生する苔

苔は軽井沢のどこにでも自生するわけではなく、町の東側、旧軽井沢エリアが中心です。このエリアは、群馬県側から碓氷峠を登って流れ込む空気が原因となって霧が発生しやすく、軽井沢に3つあるとされる気候に中でも一番湿度が高いためです。

またこの場所は明治時代から開発が始まった別荘地で、その当時に植えられた落葉松やモミが大木となって直射日光を遮ってくれることも、苔にとって快適な環境となっているのです。

3.「浅間石」

浅間石の石塀(三笠通り)

浅間石は、軽井沢町の北にある浅間山(現在も活火山)が噴火した際、流れ出た溶岩が堆積してできた溶岩石です。有名なところでは、天明3年の大噴火によって生まれた「鬼押し出し」がそう。

浅間山の北斜面、嬬恋村周辺で多く採掘されていますが、軽井沢町内でも地中を掘ると浅間石がゴロゴロと出てきます。自然で野生的な岩肌が風景に溶け込むことから、軽井沢では古くから庭石として利用されてきました。

浅間石の門柱

3つの自然の産物が織りなす軽井沢らしい景観

旧軽井沢の別荘地では、落葉松の大木によって生み出される庭の木陰や浅間石に自生する苔が美しく輝き、軽井沢らしい景観が見られます。では、そんな絵画のような素敵なスポットをご紹介しましょう。

旧ゴルフ通り

旧ゴルフ通り

万平通り

万平通り
万平通り
浅間石の塀に自生する苔(万平通り)

幸福の谷

浅間石の土留や庭に自生する苔(幸福の谷)

軽井沢ショー記念礼拝堂

ショー記念館の築山

室生犀星記念館

庭に自生する苔(室生犀星記念館)

遠近宮

遠近宮
苔生した神社の境内(遠近宮)

セゾン美術館

苔の階段(セゾン美術館)

軽井沢らしい景観マップ

まとめ

落葉松、苔、浅間石で構成された軽井沢の景観の魅力は、天気のいい日はもちろん、雨の日もとても美しいということにあります。そして、同じ場所でも初夏や秋、冬にもそれぞれ違った豊かな表情を見せてくれ、私たちを飽きさせません。ぜひ天気や季節を変えて、カメラを携えて出かけてみてはいかがでしょう。きっと、あなただけの素敵なアルバムが完成するはずです。

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