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【軽井沢・離山公園】歴史的建物や美術館を歩いて巡れる穴場スポット

離山は、中軽井沢と旧軽井沢の間に位置する標高1256mの小さな山。山頂までは、1時間程で登れるため、とてもお手軽な登山コースとして人気を集めています。その麓に広がっているのが、「離山公園」。軽井沢の発展に大きく貢献した雨宮敬次郎の屋敷、通称「雨宮御殿」を中心に、美術館や資料館などが点在し、軽井沢散策にとても適した穴場スポットとなっています。今回は、この離山公園周辺で立ち寄りたい施設や素敵なレストランをご紹介したいと思います。

離山公園のエリア内にある施設

  • 雨宮記念館(旧雨宮邸)
  • 旧近衛文麿別荘(市村記念館)
  • 軽井沢現代美術館
  • 軽井沢町歴史民俗資料館
  • 町立離山図書館

離山公園のエリアマップ

専用駐車場を利用すると便利

車で訪問する場合は、軽井沢民族資料館の南側にある専用駐車場(無料)を利用すると便利です。

駐車場から雨宮御殿、市村記念館への順路となる用水沿いの小径

雨宮記念館(旧雨宮邸)

雨宮御殿イチイ
雨宮御殿のシンブルツリー「イチイに巨木」

雨宮敬次郎(あまのみや けいじろう)は、明治時代を駆け抜けた大実業家。養蚕や鉄道、製鉄など多角経営で成功を収め、軽井沢にて近代農場を経営する計画も進めます。しかし事は思うように進まず、何度もとん挫。ようやく植林事業が当たるのです。

軽井沢の雨宮御殿
軽井沢に残る「雨宮御殿」

この植林事業や、その後に続く人たちの努力によって、草木があまり生えない荒涼とした軽井沢は、今のような緑豊かな土地に生まれ変わりました。雨宮記念館(旧雨宮邸)には、雨宮御殿と呼ばれた明治17年に建てられた母屋、明治22年に建てられた新座敷が佇み、敷地内には「旧雨宮邸庭園」や「雨宮池」と呼ばれる大きな池もあって、散策には打ってつけ。伊藤博文をはじめとした政財界人が招かれた新座敷は、現在公開中です。蔵跡はギャラリーとして開放され、年間を通じてさまざまな展示会が催されていますので、立ち寄ってみてはいかがでしょう。

旧近衛文麿別荘(市村記念館)

大正15年、首相である近衛文麿は、あめりか屋の手による別荘を第一号別荘として購入。のちに親交のあった早稲田大学教授で政治学者の市村今朝蔵・きよじ夫妻が譲り受けたその建物が、現在の「市村記念館」です。この旧近衛文麿別荘は、市村夫妻が亡くなった後、遺族から軽井沢町に寄贈され、平成9年に現在の場所に移築され、一般公開となりました。

軽井沢・近衛・市村記念館

アメリカ様式の瀟洒な佇まいの中は、和室もある和洋折衷のスタイル。そこに近衛文麿、市川家、雨宮敬次郎の資料等が展示されています。市村記念館は、旧雨宮邸と併設されているので、散策途中にぜひ立ち寄ってください。近くにはあずまやもあり、心地よい風に吹かれて涼むのも心地いいですよ。

所在地 北佐久郡軽井沢町大字長倉 2112-21
電話番号 0267-46-6103
開館時間 9:00~17:00 ※入館は16時半まで
休館日 月曜・祝日の翌日・年末年始
7月15日~10月31日は無休
11月中旬から翌年3月末まで休館
入館料 大人 400円 子供 200円
駐車場 専用駐車場有り

軽井沢現代美術館

軽井沢現代美術館

離山公園の中には、美術館もあります。木々に包まれるように佇む「軽井沢現代美術館」では、パリやニューヨークなどで高い評価を得ている日本人アーティストの作品を、テーマに合わせて展示。藤田嗣治や菅井汲、木村忠太、草間彌生、荒川修作、さらには村上隆や奈良美智などの作品を鑑賞することができます。

外光を取り入れた館内は、ゆったりとした時間が流れる心地いい場所。自然を感じながら素敵な美術作品を見れば、きっと心が満たされることでしょう。

所在地 北佐久郡軽井沢町大字長倉 2052-2
電話番号 0267-31-5141
開館時間 10:00~17:00 ※8月は 9:00~18:30
休館日 4月下旬〜11月下旬の火曜日・水曜日
GW及び、夏期は無休開館
11月下旬〜4月中旬は冬期休館
入館料 ・大人 1,000
・65歳以上&大高生 800
・小中生 500
・未就学児 無料
※入館料にはお茶のサービスが含まれています。
※障害者手帳をお持ちの方はご本人と付添いの方1名まで無料
駐車場 美術館の敷地内に有り

軽井沢町歴史民俗資料館

軽井沢町歴史民俗資料館

元大蔵大臣・勝田主計氏の別荘を町が買い取り、旧中山道追分宿資料や古文書、茂沢南石堂遺跡出土品、各種民俗資料などを収蔵・展示する「軽井沢町資料館」として、昭和38年に開設されました。その後、昭和55年に現在の場所に新館として再オープン。現在は、「軽井沢町歴史民俗資料館」という名称で、博物館法に準拠した資料館となっています。

軽井沢町歴史民俗資料館

明治以降の別荘地として発展していく軽井沢の歴史を紹介する資料や、暮らしを支えた生活道具なども展示され、軽井沢の足跡を辿ることができます。夏休みの期間中は、お子さま向けの講座やイベント、入館無料・プレゼント企画なども実施されているので、ぜひ問い合わせて、出かけてみてください。

所在地 北佐久郡軽井沢町大字長倉 2112-101
電話番号 0267-42-6334
開館時間 9:00~17:00 ※入館は16時半まで
休館日 月曜・祝日の翌日・年末年始
7月15日~10月31日は無休
11月中旬から翌年3月末まで休館
入館料 大人 400円 子供 200円
駐車場 専用駐車場有り

町立離山図書館

軽井沢町出身の早稲田大学教授で政治学者の市村今朝蔵氏。その意志と遺族の寄付をもとにつくられた図書館です。ここには一般図書は置かれておらず、貸し出しもされていません。軽井沢学(歴史・文化・自然)を学べる場所として、地域資料や行政各課で作成した資料の収集・保存、寄贈いただいた資料を中心に閲覧することができる図書館となっています。軽井沢をよりディープに知りたい人にはおススメの場所ですね。

ちなみに、からまつ林を背にしたレンガ造りの佇まいは、第11回日本図書館協会建築賞 特別賞「街の性格を活かしたユニークな図書館」受賞しています。建築ファンは一見の価値ありです。

  • 離山図書館では貸出はなく、館内の閲覧のみになります。

  • 休館中、離山図書館の図書等を閲覧したい際は、中軽井沢図書館の職員に申し出。翌日以降、中軽井沢図書館で閲覧できるよう手配してくれます。

所在地 北佐久郡軽井沢町大字長倉 2112-118
電話番号 0267-42-3187
開館時間 10:00~17:00
休館日 10月1日から翌年の6月30日まで
7月1日~9月30日は無休
入館料 大人 400円 子供 200円
駐車場 専用駐車場有り

離山公園近くで食事をするならココがおススメ

オゴッソ

親子丼がとても美味しいと評判のお店。メニューは豊富で、新鮮な野菜や海産物、鶏以外の肉料理も用意されています。ランチメニューは、親子丼にはじまり、シャモすき定食、ロースかつ定食、カツ丼、焼き魚定食。なんと日替わりで、中華系のメニューも提供されていますので、どんな食いしん坊も満足できますよ。サービス精神旺盛な接客も◎。離山公園散策の折は、ファーストチョイスです。

ストーブカフェ オキザリス

旧軽井沢と中軽井沢を結ぶ、離山通り沿いにある人気店「ストーブカフェ オキザリス」。アットホームな雰囲気が魅力のカフェレストランです。入口を入ると、シンボルの薪ストーブが温かく迎え入れてくれます。陽の光がたっぷりと注ぐ店内は、“くつろぎ空間”という言葉がまさにピッタリです。カウンター席からは店主ご夫婦が料理をつくり、丁寧にコーヒーを淹れてくれる様子を間近に見ることができます。テラス席はペットもOK。

住所 北佐久郡軽井沢町大字軽井沢 1287-9
電話番号 0267-42-4442
営業時間 夏期7:00~17:00(L.O.16:30)
冬期8:00~16:30(L.O.16:00)
※朝食メニューはオープン~11:30まで
定休日 木曜日
駐車場 有り
食べログ https://tabelog.com/nagano/A2003/A200301/20012098/

まとめ

旧軽井沢メインストリートもいいけれど、あまり知られていないこのような穴場スポットを巡る旅こそが、“軽井沢通”というもの。ゆったりのんびり過ごすという、軽井沢本来の楽しみ方を、ぜひ味わってください。

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