フランスで修業し、南青山や沖縄などの有名レストランで腕を磨いたオーナーシェフの草間文高さんが、2008年にオープンした「シェ草間」。美しい木立の中に、大きな山桜の木を抱くように佇むお店です。旧軽井沢銀座通りにあったフレンチレストランで料理長をしていたとき、その味にほれ込んだご常連が独立を勧め、泉の里に開店したそうです。ソムリエの奥様とスタッフとともに、心が行き届いた丁寧なサーヴがうれしいお店です。
素材が持つ力を生かし、引き出すシェフの腕は、さすがのひと言
11:30の開店とともに訪問。残念ながら食事の後もスケジュールが立て込んでいたことから、「ワンプレート ランチ」を注文しました。本当はコースを頼んでゆったりと過ごしたかったのですが、それは次回のお楽しみにします。パティシエの女性がサーヴしながら、テーブルに置かれた小さなグラスにそっとお水を注いでくれたのは、おしぼり。ミントの香りが漂う、素敵な演出です。
ソムリエの奥様から「何かワインを召し上がりますか?」と聞かれたのですが、車での移動なので泣く泣く辞退。ペリエを用意していただきました。
この日の「ワンプレートランチ」は、
お料理はどれもおいしく、素材の深み、素材が持つ力強さも感じられました。「素材を生かす」とはこういうことを言うのだと、舌に頭に、そして心に響いたお料理でした。
大根のポタージュ
菅平で育てられた大根「夏つかさ」をやさしくホイップ。甘味の中にほんのりとした苦みが感じられるスープです。
サラダ
エコ農園オルトアサマのイタリア野菜を中心に。野菜そのものの味わいが楽しめます。キャベツは甘くて柔らかく、それでいてとても力強さが感じられるサラダです。
金華サバのレモンジュレ
深みのある味わいの金華サバを酢でしめ、爽やかなレモン風味のジュレでいただきました。
信州紅酔豚
薄くスライスした信州紅酔豚を巻き、焼き上げた一品。脂身はさっぱりとしていながら甘味が強く、とてもしっかりとした味わいの肉が、舌を喜ばせます。
パン
浅野屋のパン。お好みでオリーブオイルをつけて。
デザート
かぼちゃのプリン。ビターなカラメルソースが、大人の味。
コーヒー
少し深煎りの味わい。そっと添えられたカヌレは、外はカリッと、中はしっとり。甘味控えめです。プリンもカヌレも、すべてパティシエの手作りだそう。
まとめ
しっとりとした落ち着きが感じられる店内は、まさに上質なひと時を愉しみたい方にはうってつけです。もちろんそこで供されるフレンチは、厳選された旬の素材を用いたやさしい味わい。多くの人が何度も足を運ぶ理由が、すぐに理解できました。今度は必ず、お昼のコース、ディナーに。もはやリピーター気分です。
シェ草間 アクセス
所在地 | 北佐久郡軽井沢町大字軽井沢 1265-15(泉の里) |
電話番号 | 0267-46-9123 |
営業時間 | ランチ 11:30~13:30(L.O.13:30) ディナー 17:30~20:0(L.O.20:00) |
定休日 | 水・木曜(7月~9月は木曜日) ※但し、祝日・GW・お盆は営業 |
駐車場 | あり |
URL | http://www.chez-kusama.com |