旧軽井沢を抜けて二手橋を渡ると、道は急に上り坂。そこをさらに進むと、旧碓氷峠頂上に至ります。旧碓氷峠は、その頂上が長野県と群馬県の県境になっており、そこには熊野権現(熊野皇大神社)が祭られています。この峠町という小さな集落には「見晴台」があり、そこからは、榛名、妙義、赤城の上州三山や日光の連山、関東平野に八ヶ岳、南アルプス連峰が望める絶好のビューポイント! おしゃれな町並みとはまた別の美しい軽井沢の顔が見られる場所として、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
碓氷峠と見晴台周辺の見どころ
「花より団子」という言葉がありますが、ここは欲張って、美しい眺めも、おいしいおやつも、そしてパワースポットも、みんな楽しんでしまいましょう。見晴台からの眺望、茶屋で力餅、熊野神社を参拝の「3点セット」がおススメです。心も身体も、そしてお腹までも大満足させちゃいましょう!
見晴台
見晴台からの眺望は素晴らしく、榛名山、妙義山、赤城山の上州三山や日光の連山、遠くに霞んで広がる関東平野、更に視線を移すと八ヶ岳や南アルプスの連峰と続き、そして、背後には雄大な浅間山を望むことが出来ます。
峠の茶屋で力餅
見晴台からの眺望を満喫した後は、力餅で休憩。この時は、数件ある茶屋の中から「碓氷山荘」にお邪魔しました。
車で行けれる時は茶屋を先に選んで駐車させてもらい、見晴台と熊野神社を巡ると便利です。見晴台専用の駐車スペースは一応ありますが、数台で満車になります。
力餅には、あんこ、大根おろし、きなこ、ごま、くるみの5種類があり、下の写真は全てを味わえる「五種ミックス 550円」です。
碓氷峠の力餅のいわれ
碓氷峠付近の山奥で生またとされる平安中期の武将碓氷貞光(幼名は荒太郎)が
大変な「力持ち」であったとにあやかって名付けられた。
また、中山道最大の難所である碓氷峠を越える旅人が道中安全を願い熊野神社をお参りした際、護符として餅が供与された事が力餅の始まりとも伝えられている。
県境を跨いで建つ「しげの屋」
しげの屋は、長野県と群馬県の県境を跨いで建っています。こちらでも「峠の力餅」がいただけます。
パワースポットの熊野神社を参拝
熊野神社は、本殿が本宮、那智宮、新宮の3社からなり長野県と群馬県にまたがって建っている大変に珍しい神社です。境内には樹齢約1000年余りの神木「シナノキ」があり、パワースポットとして人気があります。
中央分水嶺
熊野神社の境内入口横にあるしげの屋の駐車場に、中央分水嶺があります。
ここから群馬県側に降った雨は太平洋側へ、長野県側に降った雨は日本海へと流れていきます。
碓氷峠と見晴台へは、3つの方法でアクセス
1.車で行く場合
車の場合、旧軽井沢銀座通りが歩行者天国になるハイシーズンは、車1台がやっと通れる裏道(一方通行ではありません)を通る必要があります。また、オフシーズンでも近年の軽井沢は観光客が多いので、旧軽井沢銀座通り人並みをかき分け、冷たい視線を感じながら慎重に運転することになりますのでいずれの場合も注意が必要です。
2.「赤バス」で行く場合
旧軽井沢銀座通りの観光会館前バス停(パンの浅野屋横)を発着する赤バスに乗車すると、見晴台までのんびりと20分で見晴台バス停に到着します。
3.徒歩(ハイキング)で行く場合
【旧碓氷峠遊歩道】大展望の見晴台と県境の熊野神社を目指す山歩き