【軽井沢のオーガニック農園オルトアサマ】ご夫婦で育てる有機野菜

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今回ご紹介するのは、軽井沢町大日向にある「 オーガニック農園オルトアサマ 」。フランス自然料理「シェ草間」さんで食べた野菜の味が忘れられず、アポも取らずに訪問してしまいました。突然やってきた私たちに最初は驚かれたものの、「シェ草間さんのご紹介で」とお話すれば、「ああ、ぜひ見ていってください」と笑顔で迎え入れてくれました。

軽井沢オルトアサマ

イタリアンシェフのひと言から、イタリア野菜を栽培し始める

東京で長年、法務の仕事に携わってきたご主人と奥様の2人だけで栽培を手掛けられているオルトアサマ。軽井沢の清澄な空気が気に入り、2000年にこの地に農園を構えたそうです。当時、知り合いのイタリアンシェフから、「農園をやるなら、ぜひイタリア野菜を作って欲しい」と言われたこと、そしてお二人もたびたびヨーロッパを訪れ、その野菜の豊富さ、おいしさに魅了されていたことから、イタリア野菜を中心に栽培を始められました。

現在、軽井沢、東京などの有名レストランや法人企業と契約し、出荷。残念ながら直売などはしていないそうです。

オルトアサマの信条は、「オーガニックで野菜を育てること」

軽井沢オルトアサマ

「今、野菜の端境期であまり種類がないんですけど、せっかく来ていただいたんだから、ぜひウチの野菜を持っていってください」と奥様。その素敵な笑顔が、私たちの心をあたたかくします。「入っていいですか」とお断りして畑の中へ。奥様から園長と呼ばれるご主人にご挨拶。野菜のお話をお伺いしました。

「ウチの野菜にはね、サルベストロールという抗菌性物質がたくさん含まれているの。サルベストロールはね、天然の抗がん物質としても注目されていて、海外では実績もあげている。そんな素晴らしい物質は、オーガニックで育てないと生まれないわけ」

「農薬とか殺菌剤なんかをかけちゃうと、こういった虫食いのようなものができない。でもね、こういった部分は、野菜が戦っている証拠なの。農薬とか防カビ材をかけるとさ、植物が戦う必要がないから、つるんとした、まあ見た目はきれいな野菜になるのね。でも、そういったものには、サルベストロールは含まれていないということなんです」

「だからね、みなさんには、この部分もそのまま食べてくださいって言っている。見た目は良くないかも知れないけど、僕はあえてそのまま送っているんです」

自分たちが育てる野菜に誇りと愛情を持つ、素敵なご夫妻

軽井沢オルトアサマ
草間さんの紹介があったので、特別に購入させていただけたイタリア野菜

一見、物静かな雰囲気のご主人ですが、野菜を語らせると言葉に力がこもってとてもアツい。野菜作りへの信念がひしひしと感じられました。端境期といいながら、スイスチャードやスペアミント、ディルなどを次々と収穫し、私たちのもとに持ってきてくれるご主人。そのたびに「これはイタリア北部の…」とか、「これはサラダに散りばめて食べるとよい…」など、野菜のこと、そして食べ方などをレクチャーしてくださいます。

奥様も離れたところで私たちのために収穫。「今、家内がトピナンブールを掘っていますからね、菊芋。これがまたすごい」と笑顔満面のご主人。本当に自分たちが作っているものに誇りを持ち、愛情を注いでいるんだなと、こちらもうれしく、楽しくなりました。

「僕はよくイタリアやフランスに勉強に行くんだけれども、ウチの野菜はプロヴァンスのものに負けてないですよ」とご主人。「この農園は標高1150メートル。軽井沢で一番高いところ、北限にあるのね。だから汚れた空気がここまで上がってこない。野菜作りに最適ないいところなんです」

浅間山
オルトアサマさんの近くで撮影。軽井沢でも有数での浅間山のビュースポット。

ここで奥様がトピナンブールを持ってやってきてくれました。

軽井沢オルトアサマ
トピナンブール

「これトピナンブール、菊芋です。いま菊芋はすごく注目されていて糖尿病にもいいとサプリメントにもなっているんですよ」と奥様。すかさずご主人が「これはイタリアのピエモンテ州ノヴァーラ県というところから連れてきたの。ここの気候がピタリと合ったんでしょう。ウチのトピナンブールは原産が日本じゃなく、本場イタリアのものなんです」と胸を張ります。

オルトアサマの野菜は野生?生命力、パワーが違う

「種まきとかに何か工夫があるのですか?」と質問したところ、とても興味深い答えが。

「もちろん種まきはしますけど、何かを育てようとする前に、この畑に生えている作物を見るんです。するとね、あちらこちらにいろんな野菜が元気に育っているんですよ。ここでもう20年近くやっているので、種が勝手に飛んで行って自分で芽を出し、育つのですね(笑)。野生化したといいますか、ここで生まれた亜種といいますか。そういった自然に出たものを移植して育てていくやり方が多いですね。だからどの野菜も元気で力強いんです」と奥様。

オルトアサマの野菜でなければダメだ

当然のごとく、「オルトアサマの野菜でなければダメだ」という方は多く、軽井沢に別荘を所有している元首相や、ガンの闘病を経験された音楽家さんが体調を崩されたとき、滋養食としてオルトアサマの野菜を求められたのだとか。

また「世界一の社員食堂をつくりたい」という思いに共感し、CMでお馴染みのニュースアプリを提供している某企業にも卸しているそう。

シェ草間の草間シェフは、時々やってきて野菜を見ていくんです。ここに来ると料理の創作イメージがわくそうですよ」とご主人。

確かにシェフならずとも、これだけいろんな種類の元気な野菜を見ていると、「さて、どうやって食べようか」と思うもの。箱いっぱいのお土産を手渡されて、私たちも素人なりに今晩のメニューを考えてしまいました。

まとめ

実はお話の最中に、ご主人の姿が見えなくなったことがありました。奥様が「どこにいったんだろう」と探しに行くと、ご主人は畑の中。聞けば「苗は待ってくれないから」と作業をされていたそうです。さすがのこだわり! すみません、突然やってきて。。。

さて、家に帰ってから、トピナンブール(菊芋)は奥様おすすめレシピでいただきました。生のままスライスして、ニンニクとオリーブオイル、塩、コショウで和えるだけのシンプルな一品。これがとてもおいしいのです! カリカリ、シャキシャキ感があって甘味があって。ワインにもとても良く合います。さらにカラダにいいなんて、最高ですね。

ペパーミント、スペアミント、アップルミントと3種類のミントは、香りの違いを楽しみながらお茶にしたり、ヨーグルトにトッピングしたり。もちろんサラダも抜群の旨さ。野菜からパワーをもらい、元気になりました。

オルトアサマの野菜を食べられるお店

【軽井沢・シェ草間】温かみのある静かな空間で、フランス自然料理を

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